白湯は健康に良いと言われています。
特に朝一番に飲むと体を温め消化を助ける効果が期待できるため、習慣にしている人も多いですね。
ただ、「白湯を電気ケトルで作るのは良くない」と言われることもあります。
今回は、電気ケトルの白湯が意味ないと言われる理由と、電気ケトルで作る白湯が本当に問題なのかについて詳しく説明します。
電気ケトルで作った白湯はダメ?意味ない?その理由とは
電気ケトルで水道水を沸かす際に、よく耳にするのが「トリハロメタン」という有害物質の問題です。
水道水に含まれる消毒剤(塩素)と有機物が反応して生成される化学物質
発がん性があるとされている
白湯を作るためには水をしっかりと沸騰させる必要がありますが、トリハロメタンを完全に除去するには、沸騰後さらに10~15分の煮沸が必要です。
しかし、電気ケトルではその追加の煮沸ができません。
ポットも同様に長時間の煮沸ができません。
そのため、水道水をそのまま電気ケトルで沸かすだけではトリハロメタンが残り、完全な白湯にはならない可能性があります。
カルキ除去はできるのか?
水道水にはトリハロメタンだけでなく、カルキ(塩素)も含まれています。
カルキは水道水の消毒に使われる成分で、水の味やにおいに影響を与え、体にもあまり良くないと言われています。
電気ケトルでカルキを除去できるかという点については、通常の電気ケトルでは不十分です。
しかし、最近では「カルキ抜き機能」が搭載された電気ケトルもあり、それを使うことでカルキの除去が可能です。
ただし、トリハロメタンの除去には別の方法が必要ですので、電気ケトルで白湯を作る際はカルキ抜き機能だけでは完全に安全な白湯が作れるわけではないことを理解しておきましょう。
硬水と軟水の違いに注意
日本の水道水は多くの地域で軟水ですが、沖縄など一部地域では硬水が供給されています。
硬水とは、ミネラル分(主にカルシウムやマグネシウム)が多く含まれる水のことで、白湯として飲むにはややクセがある味になることがあります。
また、硬水を電気ケトルで沸かすと、ミネラル分が固まって結晶化し、ケトルの内部にスケール(白い汚れ)が付着しやすくなります。
このスケールはケトルの性能を低下させるだけでなく、定期的なお手入れを怠ると衛生面でも問題が出る可能性があります。
硬水地域にお住まいの方が電気ケトルを使う場合は、クエン酸を使った定期的なお手入れをすることが重要です。
浄水器の利用が問題を解決
もし、どうしても電気ケトルで白湯を作りたいという場合は、水道水をそのまま使うのではなく浄水器を使うことをおすすめします。
浄水器を通した水はトリハロメタンやカルキが除去されており、より安全な水を使って白湯を作ることができます。
浄水器を使用することで、電気ケトルでも十分においしい白湯が作れるようになります。
また、ミネラルウォーターや天然水を使うのも一つの方法です。
これらの水には、カルキやトリハロメタンが含まれていないため、電気ケトルで沸かすだけで簡単においしい白湯を作ることができます。
白湯はなぜ長時間沸かす必要があるの?
白湯は単に水を沸かすだけではなく長時間沸かすことで体に良いとされています。
特に水道水の場合は、不純物を取り除くために10分以上沸騰させることが理想的です。
この煮沸過程で、カルキやトリハロメタンなどの有害物質が除去され、白湯として飲むのに適した状態になります。
天然水やミネラルウォーターを使う場合は、不純物がもともと含まれていないため、長時間の沸騰は不要です。
沸騰させるだけで、すぐに美味しい白湯を作ることができます。
電気ケトルでの白湯作りは工夫次第
電気ケトルで白湯を作る場合、使う水の種類やケトルの性能に注意すれば問題ありません。
水道水を使う場合は、トリハロメタンやカルキをしっかりと除去するために浄水器を使用することが大切です。
また、カルキ除去機能付きの電気ケトルを使うのも一つの方法ですが、完全に不純物を取り除けるわけではないため、気になる方はミネラルウォーターを使うと安心です。
白湯は、単純に水を沸かして冷ましたものと思われがちですが、その過程や使う水によって効果が変わることがあります。
毎日の健康のために、自分に合った方法で白湯を楽しんでみてください。
電気ケトルでも、適切な水を使えばおいしい白湯を簡単に作ることができますよ。
まとめ
白湯を作るのに電気ケトルやポットを使うのは確かに意味がないと言えるでしょう。
白湯を電気ケトルで作る際のポイントを解説しました。
電気ケトルでも、使い方次第で安全で美味しい白湯を作ることが可能です。
日常生活に取り入れて、健康をサポートする白湯を楽しみましょう。
コメント