突然「学級閉鎖になりました」という連絡が学校から届くと、保護者としては驚き『なんてこった…』と思ってしまいます。
感染症が流行する時期には、学級閉鎖の情報に敏感になってしまうものです。
そして、「学級閉鎖はどうやって決まるんだ?」「どれくらいの欠席で閉鎖になるの?」という疑問も持ってしまいます。
この記事では、学級閉鎖がどのような基準で判断されるか、だれが決めているのか、そして閉鎖中に保護者ができることについて解説します。
学級閉鎖とは?
学級閉鎖とは、クラス内でインフルエンザや風邪、その他の感染症が流行し、健康被害を広げないために特定の学級を一時的に休みにする措置のことです。
多くの場合、複数の生徒が同じ感染症で欠席していると、他の生徒や学校全体に広がるリスクが高まるためにそれを防ぐために決定されます。
なぜ学級閉鎖が必要なのか?
学級閉鎖は感染症を広げないための対策です。
クラスの一部に広がっている段階で閉鎖すれば、学校全体での流行や家族への感染を抑えやすくなります。
特に幼い子どもたちは免疫が弱く、家庭内での感染も起きやすいため、学級閉鎖は大切な予防策となります。
学級閉鎖と学年閉鎖・学校閉鎖の違い
学級閉鎖は特定のクラスを休みにしますが、学年閉鎖や学校閉鎖は範囲を広げて特定の学年や学校全体を休校にする措置です。
感染が多くのクラスや学年に広がった場合には、学年単位や学校全体での閉鎖が検討されます。
学級閉鎖は誰が決めるの?
学級閉鎖の判断は、主に感染症の広がり具合や欠席者数などを元に、学校が保健所や教育委員会と相談して決定します。
学校が閉鎖するかどうかの判断基準には一般的なガイドラインが存在しますが、地域や学校によって細かい点が異なることもあります。
よく見られる基準の例を紹介します。
一般的な基準は「欠席者がクラスの約20%」
一般的に、インフルエンザやノロウイルスの流行時には「クラスの約20%の生徒が同じ感染症で欠席」している場合、学級閉鎖の検討が始まります。
これは、20%を超えると感染がクラス全体に広がるリスクが高いとされるためです。
流行のスピードも判断材料に
欠席者の割合だけでなく、「どれだけ早く感染が広がっているか」も大切な判断材料です。
例えば、数日の間に次々と欠席者が出ている場合は、感染の拡大が早いと判断されて早めに学級閉鎖が決まることがあります。
反対に、少しずつ感染が広がっている場合には、様子を見ながら閉鎖するかを判断します。
学級閉鎖は学校長が決める?
学級閉鎖を決定する最終的な権限は、学校を管理する教育委員会にありますが、ほとんどの場合で各学校の校長にその権限が委任されています。
実際には学校などでは、現場のトップである校長先生が判断を下すケースが多いです。
校長は、クラスの欠席状況や感染症の広がりを見ながら、教育委員会や保健所、学校医と相談し、学級閉鎖の必要性やその期間を決定します。
そして、学級閉鎖が決まった場合、校長は教育委員会へ報告を行い、教育委員会から保健所にも連絡が届くという流れになっています。
学級閉鎖決定!その時保護者としてできることは?
学級閉鎖が決まると、子どもは数日間自宅待機となります。
この期間、保護者としては感染予防や家庭でのサポートが大切になります。
ここでは、学級閉鎖中に保護者ができることをいくつか紹介します。
感染予防の徹底
学級閉鎖中は、すでに家庭内での感染リスクが高い可能性があります。
手洗いやうがい、定期的な部屋の換気を行い、感染症が家族に広がらないよう努めましょう。
また、外出を避け、家庭内でも健康観察を行うと安心です。
学習サポートを行う
学級閉鎖中でも、学校から課題や指示が出ることがほとんどです。
子どもが自宅学習を進めやすいようにサポートし、必要に応じて勉強時間や学習環境を整えてあげましょう。
リモート学習が導入されている学校では、オンライン授業に参加できるよう、機材や接続環境を確認しておくとスムーズです。
生活リズムの維持
学級閉鎖による自宅待機は、生活リズムが乱れる原因になりやすいです。
普段の登校日と同じように起きて、規則正しい生活を心がけることで、子どもが閉鎖期間明けにスムーズに学校生活に戻れるようサポートしましょう。
不安やストレスのケア
突然の学級閉鎖で、子どもも戸惑いや不安を感じることがあります。
友達と会えなかったり、閉鎖によって体調を崩している友達を心配するケースも少なくありません。
お子さんと話し、気持ちに寄り添いながら、ポジティブな声かけを心がけると、子どもも安心しやすくなります。
家庭での体調管理と情報収集
学級閉鎖期間中は、保護者として家庭内での健康管理に気を配りましょう。
また、学校からの連絡に注意して再開の予定や最新の状況に合わせて柔軟に対応することが大切です。
学校の再開後も、しばらくは体調管理に努めることで、感染症の再拡大を防ぐサポートとなります。
さいごに
学級閉鎖は感染症がクラス内で拡大するのを防ぐための大切な措置です。
保護者として、閉鎖の基準や流れを理解しておくことで、突然の閉鎖にも冷静に対応することができます。
学級閉鎖中の期間中は普段と変わらない日常を意識することで、学校再開後もスムーズに通常の生活へと戻れるはずです。
保護者が落ち着いて対応することで、子どもたちも安心して自宅待機を過ごすことができます。
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